六十年代末に数作作られた加山雄三スナイパー物第一作。ニヒルな若大将対森雅之！二作目の弾痕を先に観たんだけれど、こちらはちょっと劣るか。しかし、オープニングは、完全に殺しのテクニックの引用というか、そのまんま。そこかしこに引用元が忍ばれて楽しい一作。個人的には、大藪作品に関しては、60年代、各社（主に東宝か）で製作されたもののほうが全然好き。基本的に、若大将と、ゲストスター浅丘ルリ子の二枚看板なのはわかるけどルリ子姐さん、もちっと控えめだったらよかったな。抜群の森雅之、或る意味主演。安定の岸田森、個人的には、藤木孝が嬉しい、その死に様ま含めて。詳しくないけど小物もめちゃ凝ってる。あの蝶の標本は、岸田森提供とは考え過ぎか。
