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狙撃の一のレビュー・感想・評価

狙撃(1968年製作の映画)
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加山雄三と森雅之の理解の範疇を越えた次元の対決と、心血注いだであろう超マニアックな銃器描写と、ものすごく漠然としたサイケなニューギニア観が混ざり合った紛れもない珍作。加山と浅丘ルリ子のベッドシーンにインサートされるイメージ、ゴーゴークラブ、ニューギニア風メイクを施した浅丘のダンスと加山のボンゴ、もう尋常ではない。謎のブロンド美女を引き連れた激渋モリマの貫禄にもウットリ(音速より早いモーゼルのスローモーション排莢!)。ラストの二人が平行に走り出す決闘シーンはガンアクションの傑作『拳銃は俺のパスポート』を想起させる。脳内アナーキストな岸田森ももちろん大好き。
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