RIO

リンドグレーンのRIOのレビュー・感想・評価

リンドグレーン(2018年製作の映画)
3.9
子供の側に立つリンドグレーンを知るには充分な内容だった

望まれない結婚
受け入れて貰えない我が子

子供が連帯意識をもつ力を備え人を信頼し心の温かい人間になるか
あるいは冷酷で破壊的な一匹狼になるかはこの世界でその子供を受け入れる人間が子供に愛情がどんなものかを教えるか教えずに放っておくかによって決まるのです
「人は自分が愛する人からのみ学ぶものである」これはゲーテの言葉ですがきっと真実に違いありません
これはリンドグレーンの気持ちなんではないか

愛の渇望や飢えが空想や想像の力を生み
離れてしまってたラッセの距離を縮める夜のお伽話
リンドグレーンのお話を読んだ子供たちからの手紙がとても良かった

子供がどんなに困難な状況でも1人で何とかする

18歳で妊娠をして19歳の出産
子供は里親に育ててもらうという世間が許さない中での出産はラッセに悲しい思いをさせた
その事をずっと引きずって子供を持つ親の不安な気持ちもあったリンドグレーンだから小さな子供の記憶も気持ちも描き出せる
そういった背景がとても伝わる作品でした
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