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残酷欲情軍団のcatmanのレビュー・感想・評価

残酷欲情軍団(1972年製作の映画)
4.0
ちょっと待った!! この邦題はまるでデタラメなので騙されてはいけない。エログロ要素はほぼナッシン、その実はLAの人気ラジオDJがMelinda(原題)と名乗る女性に出逢った事からトラブルに巻き込まれギャングと対決することになる1972年公開のブラックスプロイテーション。国内版のポスターもひたすら残酷&欲情感を煽るデザインで、当時これを洋ピンだと期待して詐欺られた観客は激怒したに違いない。にしてもどんな軍団なんだ笑

最も特筆されるのはジェリー・バトラーによる音楽。流麗なストリングスと女性コーラスが最高に心地よいスムーズ&メロウなタイトル曲は悶絶必至。この辺の美しいアレンジはジェリー・ピータースがかなり貢献しているんじゃないかと思う。他にもイルなインストファンクやソウルフルなボーカルトラック、スライドが炸裂するブルーズチューンが聴けるアルバムはファン必聴の名盤。

と言いつつ、自分の一番のお目当てはMelindaを演じるヴォネッタ・マッギー。途中退場が残念過ぎるけど、彼女の麗しき御尊顔が見られて概ね満足。どうもありがとうございました。あと出番は多くないけどジム・ケリー(燃えよドラゴン)の映画デビュー作でもあります。ラスト近くの面白空手ファイトは一見の価値あり。…そうでもないか。

https://youtu.be/URLWpO1BRbI
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