テテレスタイ

クリスマス・カンパニーのテテレスタイのネタバレレビュー・内容・結末

クリスマス・カンパニー(2017年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

スノボに乗るサンタさんがかっこよすぎw
発想が楽しすぎるw
この映画を見たら僕もサンタさんに何かお願いしたくなったw

we wish you a merry christmas の曲が流れてたけど、登場人物たちはみんな何かを wish してたね。want かもだけど、たぶん wish だと思う。wish と want の違いはネット検索すれば一般的な説明を見つけられるけど、この映画の wish はもう少し別なお願いな感じがした。

トマ(夫)はオートバイを欲しがってた。観賞用だって言ってた。ただ眺めてるだけで幸せになれるんだって。僕たちが子供にクリスマスプレゼントをあげるとき、一番気にしちゃうのはプレゼントを気に入ってもらえるかどうか。気に入らなくて興味なさそうにされたらショック。だから幸せそうに眺めてもらえたらそれだけで嬉しくなっちゃう。

だから、そうか、wish は役に立つかどうかとかあんまり関係ないんだ。幸せになれるかどうかなんだ。もちろん役に立つならさらに嬉しいけど。

トマの奥さんは、日々の忙しい生活で疲れてしまっていた。だから、一年に一度くらいは家庭を忘れて恋人だったあの頃のように楽しい夜を過ごしたいって思ったみたいだ。夫婦と恋人の違いって何だろう。外から見たら実際は何も違いはないように見えるけど、たぶん気持ちは違ってる。明日のことを考えなくて良かったり、昨日の嫌なことも考えなくて良かったり、自由な時間は心が自由じゃなければダメなんだ。

だから、wish には心の自由が必要だ。束縛されずに自由に空想できる開放感が必要だ。恋人たちが不在の間、子供たちとサンタさんは羽目を外して楽しく遊びすぎて部屋をめちゃくちゃ汚くしちゃったけど、一年に一度くらいなら我儘になっても良いかな?やっぱりダメかな?

そして、wish には対価はいらない。それに対して want は対価がいることが多いと思う。ビタミンCはお金で買おうとしていたから want だった。でも、クリスマスプレゼントの対価を子供から要求したりはしないよね。だからクリスマスプレゼントは wish だと思う。サンタさんは買うってことの意味を知らなかった。サンタさんは wish しか知らないんだと思う。(もちろん対価がないからって盗んじゃダメだよ。盗んだらすべての希望が闇に消えちゃう)

wish と want はかみ合わない。サンタさんと大人たちが話がかみ合わなかったように。夫婦はサンタさんのためにビタミンCをお金で調達した。サンタさんが want していると思ったから。でも、結局うまくいかなかった。だから、wish と want はかみ合わない。

でも、wish と wish がパズルのピーズのようにピッタリはまって wish を交換しあうことができれば、きっと魔法のような奇跡が起こるってこの映画は言ってるんだと思う。子供が出したサンタさんへの手紙が奇跡を起こしてくれた。あれは want じゃなくて wish だ。そして、ビタミンCもwant から wish になっていた。籠に入れたはずなのに入っていなかったからもう望み薄になって、want から wish になった。wish どうしが組み合わさると奇跡が起こる。

一年に一度の特別な日に wish しよう。ちょっとくらいわがままになってもいいから心から願うことをお願いしてみよう。きっとサンタさんは聞き届けてくれるはず!