くま

アイドルのくまのレビュー・感想・評価

アイドル(2018年製作の映画)
1.2
この映画も3年以上前だし、SKEを離れてから6年以上経つ。アイドル戦国時代の、あの熱い苦しいほどに盛り上がったあのときが思い出されるとともに、何かあとひと押しが足りないと足が遠のいてしまった理由も思い出した。

48Gの中での不遇やセンター固定の頑固さ、部活と揶揄される声。それらを切り拓く戦略が出てこなかったこと、混沌としたグループを一挙にまとめる事ができる人材の育成や、自己プロデュース・外向け対応力の継承ができなかったこと、偶像を見ていたかった私には重かった。

この作品はSKE48に限らず、グループで芸能活動するどんなアーティストにも当てはまる意思の統率、後輩育成の課題を取り上げているけど、この映画を見せる事でSKEを売ろうとしてるのか謎だった。ちゅりが新しい人生を歩いてる同期を見つめながら始まり、「何が正解かわからない」で終わらないでほしかった。人生なんて何が正解かわからない。それでも前を向くためにアイドルの力を借りてるのだから。全部を曝け出さなくてもいい。もがきながら輝いていてほしい。
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