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風水師 王の運命を決めた男のKUBOのレビュー・感想・評価

3.5
コリアンシネマウィーク2020にて「風水師 王の運命を決めた男」を鑑賞。

「風水師」だけど、もっと「陰陽師」みたいなヤツかと思ってたら、全然そーゆーんじゃなかった。

前王を毒殺して、幼き新王の後ろ盾として君臨する重臣のキム。妻と子をキムに殺された天才風水師のジェサンは、いつの日か仇を討とうと心に決めていた。

幼かった王も成長し若者となるが、キムに頭も上がらない。そんな折、キムの陰謀を察知したジェサンは矢文で王に謀反の企てを伝えるが…。

前半を見るうちは、ジャファーみたいな悪の重臣キムVS若き王という二項対立の構図のままいくんだろうと思っていると、中盤以降、その対立の軸がずれ、新たな対立の構図が現れ、予想外の展開に。

風水師って地脈とか土地の吉兆を占う人だから、本作では重要なキーとなる「明堂(=墓を作ると家が栄える土地)」を探すチカラが最終的に権力を左右する。

蘆屋道満みたいな悪の風水師も出てくるが、陰陽師みたいに派手な術合戦はない代わりに、ラストのどんでん返しも風水師らしい技で仇を討つところがいい。



*サブタイトルの「王の運命を決めた男」って意味不明。このサブタイトルが間違った方向に期待を持たせる。
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