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母を亡くした時、 僕は遺骨を食べたいと思った。のtheocatsのレビュー・感想・評価

1.4
亡母を偲ぶ中途半端なほのぼの系感傷物語

監督はどうやら俳優たちに泣く・喚く演技に力点を置いて演技指導したのだろう。
しかし、俳優たちは申し分なく監督の要求に応えたように思われるが、悲しいことに映画の展開の中ではこれ見よがしの浮いた上滑り感しか印象には残らなかった。

白血病(?)とそれに伴う精子冷凍保存、漫画家としての成功などを除けば、それ以外は一般家庭で起こりうる「死に分かれ」の普通過ぎるストーリーとも言え、演技派のベテラン・中堅俳優を起用し、泣きわめく感傷的演出に力を入れても、視聴者の感動を呼び起こすには全てが弱かったとしか言いようがない。

1.4の一つ星

個人的には抗がん剤の副作用であっけなく身内を亡くしているが、その苦い経験がジワリ思い出され「殺人抗がん治療・・・」とシニカルになった面もある。

002109
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