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OH!タカラヅカのtakのレビュー・感想・評価

OH!タカラヅカ(1982年製作の映画)
2.9
けしからん。実にけしからん。
当時の目線でも今の目線でも、それ大人としてダメでしょ!というエピソードと登場人物。

温泉の成分の影響で女性が生まれやすいため、女性人口が多く、性風俗産業が栄えたとある島。その島の女子だらけの高校に新任男性教師がやってくる。彼は持続力がないのが悩みの種。それを茶化されながらも、次々に言いよられる日々を過ごしていた。島では女子高生が襲われる事件が相次いでおり、そして、島のお祭りの男性代表"お種さま"の選出が迫っていた。

女だらけの島という舞台を用意して「すみれの花咲く頃」を歌わせる。歌劇団の清く正しく美しいイメージを逆手にとったこの企画。なんてけしからん。当時クレームあっただろうなあ。

「男たちはみんな同じ欲望のためにこの島に来てる。」と男を見下す美保純の台詞。いや、それはスクリーンのこっち側にいる男たちにも向けられたひと言だろww。そんな台詞を聞かせておいて、延々と続く男目線のハーレムコメディ。原作はコミックらしいけど、にっかつロマンポルノだからこそなし得た作品。うーん、けしからん。

とは言え、短い上映時間で男性客の欲望を満たすための映画でありながら、エピソードも満載でストーリーの起伏がある。しっかり楽しめるエンターテインメントになってるのはうまい。パンクロックアレンジの「すみれの花咲く頃」や、ビートルズぽい音楽が流れる、全くけしからん女の園の物語。

そして、何よりも元気いっぱいの美保純。
まったくけしからん♡
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