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デスティニー・イン・ザ・ウォーのmhのレビュー・感想・評価

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中国製ドーリットル空襲の話。
愚かな真似してピンチを招く娘がいたり、まったくいうこと聞かないアメリカ兵がいたり、死んだ亭主の両親ががめつかったり、あまりにもヒロインがかわいそうでむしろ笑えてしまう。
物語の組み立てがあまりうまくない感じ。
作中、遊撃隊と字幕がついてたのが中共軍かな? 学校の先生とかインテリも参加してるのでおそらくそれであってると思う。翻訳前はパルチザン的な単語だろうか。中共軍がアメリカ兵保護に動いてたのかどうかはググったけどわからなかった。蒋介石の国民党軍は当然助けるんだろうけども。
2016年制作の「最後のランナー」でもそうだったけど、中共軍と国民党軍の違いをなかば意図的に明確にしてない感じする。
B25って十人乗りだと思ったけど、ドーリットル空襲に参加したB25には五人ずつしかのってなかって正解みたい。航続距離を伸ばすためなのかどうかはわからなかった。
物議を醸しているラストのスライド、「中国人たちがドーリットル空襲に参加したアメリカ兵を助けた報復として、日本軍は26万人の中国人を殺した」との文言は、英語版Wikipediaにしっかりかかれている。731部隊も登場して細菌兵器も使用している。(英語版Wikipediaを読む限り)それが史実となってて、びっくりしているのは日本だけという状況になっててびっくり。
ソースにしている文献はほぼ2000年以降のものみたいだけど、普通はそこまで確認しないから、信じてしまうひとはけっこういそう。
日本のミリオタががんばって日本版Wikipediaを充実させてくれてても、英語版はすでに反日プロパガンダで汚染されてる。
もちろんそれが事実だったらいいんだけどね。なんか困った話だね。
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