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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女[完全版]のmomのレビュー・感想・評価

4.0
ダニエル・クレイグのリメイク版の方を先に観ているので大体のあらすじは分かっていたけど、次々と登場する親族、関係者に始めは少し混乱した。
リメイク版とは演じる俳優が違うだけで、全体的にはほぼ同じ描写だったので、復習しているようで観やすかった。
ただ、これほど同じように作るならリメイクに何の意味が?とも思う。

リスベットは極めて珍しいクリーンな男ミカエルに興味を持つ。
もちろんまっさらな人間などいるはずのないことは誰よりも知っているはずだが、知的で波長が合い、何より自分を対等に扱う男は初めてだったのだろう。

突然にエンドクレジットが入ってビックリ!
なるほど、そういう構成だったのね。

後半は二人の息の合った調査が一番盛り上がるシーンかな。
褒めると逃げるリスベット。
何気ない会話や“普通の”やり取りが苦手な彼女はミカエルとの距離が保てず、本能的に行動に移す。
リスベットの人物像がより深くより丁寧に描かれていて、とても内容の濃い3時間だった。

“作業場”に花が置いてある異質感。
あれも原作にある演出なんだろうか。
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