tq1chi

ポーラー 狙われた暗殺者のtq1chiのレビュー・感想・評価

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)
3.0
”人を殺すのって難しい?”
”どうだか”

マッツ・ミケルセン主演の殺し屋系映画。
ベテラン殺し屋が引退を試みるも、金に貪欲な会社の企てにより自らの命や隣人が危険に冒されるという筋の話。
殺し屋が会社と契約しており、引退前に死ぬと退職金が会社にいくというルールから若手の殺し屋達がベテランを襲うという設定が凄く良かった。しかし活かしきれてない印象。
アクションシーンは見応えがあり、テンポが良く、観ていて爽快感を伴うアクションだった。
過去の仕事の回想シーンはコミカルでありつつバラエティに富んだものでとても面白かった。また、今作はエログロ描写が激しく、拷問シーンがなかなかキツかった。犬が死ぬ描写もあったのでだいぶ刺激の強い映画かも。
隣人の女性が主人公にとってだいぶ大きな存在である訳だが、その辺がやけにしんみりとしていて、いいアクセントになっていた印象。だが他の部分がかなり過激で少しコミカルなので、もう少しシリアスとコミカルの塩梅を調節出来たのではないかと思う。
最後の2人がカメラを見るカットが印象的。シーンによって画面のトーンが変わったり、引きの画、画面内の色使い、動物の撮り方が凄く丁寧だった。
本作に登場するウィンターコーヒーのように、刺激物と落ち着くものが混同した面白い作品だった。
tq1chi

tq1chi