kuu

ポーラー 狙われた暗殺者のkuuのレビュー・感想・評価

ポーラー 狙われた暗殺者(2019年製作の映画)
3.7
『ポーラ 狙われた暗殺者』
原題 Polar
製作年 2019年。上映時間 118分。
マッツ・ミケルセンが主演を務め、命を狙われた殺し屋の孤独な戦いをブラックユーモアを散りばめながら描いたNetflix製アメリカ・ドイツ合作クライムアクション。
共演に『ハイスクール・ミュージカル』のバネッサ・ハジェンズ、『アリス・イン・ワンダーランド』のマット・ルーカス、『陽のあたる教室』のリチャード・ドレイファス。
監督は『ホースメン』のヨナス・アカーランド。

凄腕の殺し屋ダンカンは引退を2週間後に控え、雪に囲まれた田舎町で穏やかな生活を送っていた。
強欲な雇い主ブルートはダンカンの定年退職と同時に支払う多額の年金が惜しくなり、ダンカンのもとに殺し屋集団を送り込む。
一方、ダンカンは近所に住む孤独な女性カミールと親交を深めていくが……。

これはちょっと奇妙な映画だ。 ダークで骨太なスリラー映画のような部分もあれば、タランティーノ映画のような部分もあり、コメディ映画のような部分もある。 全体的にはB級映画だが、なかなか良いB級映画だと思う。 奇妙な映画だが、私は好きだと言わざるを得ない。

この映画を観たのは奇妙そうな作品なんちゃうか?ちゅう云う理由でした。
Netflixのホーム画面に出てきて、その宣伝文句も気に入ったかな。
結構、好きなタイプのストーリーやったし。
それから、それから、マッツ・ミケルセンが主役を演じているのを見て、この映画に興味を持った。
マッツ・ミケルセンのこないな役を観るんは結構好きなんだなぁ。
今作品はこの手の映画としてはごく普通の形で始まる。
いくつかの暗殺、主人公の紹介、悪者、さらに悪者、その他もろもろ。
血しぶきが飛び散るのは最初から明らか。
しかし、それが映画の終盤であのレベルに達するとは、ちょっとした驚きやった。
ダンカン役のマッツ・ミケルセンには好感が持てた。
でも、それなら別に驚かない。
彼にとっては完璧な役。
しかし、彼の役柄はとてもコミカルで奇抜だったので、演技力が必要だったのか、それとも単に狂気が必要だったのか、不思議に思う。
宣伝文句によれば、彼はお荷物扱いだという。 まあ、それは正確には真実ではない。
むしろ、彼のあまりにおかしな上司が、彼をねじ伏せようとしているって感じ。
ここからがコメディの世界。
最初の数シーンですでに、この男が変人であることは明らかで、そして彼は刺客を放ち、その時点で映画は血と暴力とコメディの乱痴気騒ぎにエスカレートする。
暴力がコミカルでなければ、もっといい映画になったのかどうか判断がつかないが、コメディがあることで、この映画は少し変わったものになり、際立ってたのは確か。
コメディがなければ、ただの暗殺スリラーになってしまう危険性がある。
また、コミカルなだけに、かなりよくできていると個人的には思た。
とにもかくにも、映画が終わりに近づくにつれ、もちろんかなり劇的で暴力的な戦いがある。
その部分はかなり気に入った。
最後には、予想もしなかったちょっとしたどんでん返しもある。
全体的に、見ていて楽しい映画でした。
kuu

kuu