このレビューはネタバレを含みます
個人的に久々にツボにハマる作品だった。
犬を飼いだし、ジョン・ウィックの背中を追うかと思えば一晩のうちにドライなお別れを告げる。
タバコをやめたと言ったそばから紫煙を燻らす。
教師になどならないと言いながら、嬉々として殺人術を子供達に伝授する。
どこか人間的なのに、殺人に関しては殺人級に腕が立つ。
強く、カッコいい。
ガントレットに仕込んだレーザー誘導装置と連動したガトリングガンのシーンは、まさによくわからないがカッコいいの代名詞とも言える。
拷問後の暗闇の中での殺戮はリベリオンを思わせ、痺れるシーンだった。
満身創痍ながら押し寄せる敵どもを残らず殺し尽くす姿はまさにブラック・カイザー。挙げ句の果てに敵が親玉を差し出す展開は意外にもこれまでにないギャグシーンとなった。
拷問を受け、目をえぐられ、眼帯をつける。このプロセスには間違いなくMGS3スネークイーターへのオマージュがあるだろう。マッツと親交のある小島秀夫。
この作品には、様々な要素がこれでもかと詰め込められている。
続編を期待する。