のふのふ

アド・アストラののふのふのレビュー・感想・評価

アド・アストラ(2019年製作の映画)
4.2
〝彼方の無だけを見てそばにあるものを見なかった〟
追い求めて行った先にあったのは〝無〟。
なんだかゆらゆら帝国の『空洞です』みたい


地球外生命体の探求に人生をささげ、宇宙で活躍する父の姿を見て育ったロイは、自身も宇宙で働く仕事を選ぶ。しかし、その父は地球外生命体の探索に旅立ってから16年後、地球から43億キロ離れた太陽系の彼方で行方不明となってしまう。時が流れ、エリート宇宙飛行士として活躍するロイに、軍上層部から「君の父親は生きている」という驚くべき事実がもたらされる。さらに、尊敬する父が太陽系を滅ぼしかねない「リマ計画」にかかわっているという。危険な実験を抱えたまま姿を消した父を捜すため、ロイも宇宙へと旅立つが……。




希望や恐怖をテーマに宇宙を描く作品は多々あったけど、このアドアストラでは〝逃避〟や〝無〟を映し出す舞台として、果てしない闇である宇宙が描かれていました
なんだか新鮮!




妙にリアルに感じてしまう宇宙描写も見応えあり!
月面のチェイスシーンとか最初の宇宙アンテナとか。
ホイテヴァンホイテマさんの映像美もすごく印象的!


あとブラピがある行動をした後の〝後は歴史が判断してくれる〟はこれまた名言感!笑


リヴタイラーのアルマゲドン臭、トミーリージョーンズとドナルドサザーランドとなればやはりスペースカウボーイ!
キャストのSF感もすごいありました!笑

以上、「アドアストラ」!
〝彼方の無だけを見てそばにあるものを見なかった〟
人は孤独を感じるけど、独りではない
逃避せず、大切な人にはしっかり気持ちを伝えて寄り添っていかないと。
ものすごくパーソナルなSF傑作!
おすすめです!
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