映画太郎

アド・アストラの映画太郎のネタバレレビュー・内容・結末

アド・アストラ(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

宇宙を舞台に親子の関係を描いた物語。海王星付近で父親の生存可能性があることから、地球から火星へ、そして冥王星へ。火星での資源争い、海王星へ向かう船内での抗争。どこへ行っても人の本質は変わらず争いは無くならないのかもしれない。
かつて母と自分を捨てた父親との再会を複雑な想いを抱えてはいたが、いざ対面したときには、どこか安心したような表情になるロイ。父親を連れ戻そうとするも、また自らの手を離れ宇宙の彼方へ消えていく…

少し想像していたものと違いました。親子の想いを宇宙を通して比喩している様な作品で、宇宙そのものがテーマではなかったように思います。最後まで繋がりを持ちたかった息子ロイと、最後まで独りでありたかった父親。映像はとても綺麗でした。

印象的であったのは火星での争い、現実世界においては火星へ行くことは未来だが、その未来でも昔のようなモノを奪い合う世界観であり、未来であり過去であり、本質は変わらないのかな、と感じました。
映画太郎

映画太郎