SNG

ベラのワンダフル・ホームのSNGのネタバレレビュー・内容・結末

ベラのワンダフル・ホーム(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
再会シーンで思わず涙してしまったね
廃屋に住んでる野良猫、野良犬一家として生まれたベラが動物愛護活動をしているルーカスと運命的な出逢いを果たして飼い犬になるものの、野良猫を理由に廃屋壊しを阻むルーカスたちを目の敵にしている住人と市の職員によって「危険動物ピットブル」の認定を受けてしまい、市内の住居で暮らすことができなくなってしまう。
ルーカスが市街に家を見つける間、600キロ離れた叔母の家へと預けられるベラ。
ルーカスに会いたくてたまらないベラはルーカスの家まで「ゴー・ホーム」することに!
2年半の歳月をかけてベラがお家に帰るまでの冒険譚。
街で徒党を組んでる犬の集団に混じり人間たちの食糧をもらったり奪ったりゴミ漁りしたりするための「狩り」を覚え、生活力を身につけ、山の中で親と死に別れたピューマと出逢って親猫として育てたり、山に入ってきた犬に会いに行ったら雪崩に巻き込まれて保護をされたり、ホームレスの相棒として飼育されたりなど、ベラの冒険は波瀾万丈。
最後にまた山を越えておうちのある街までやってくるんだけど、待ち焦がれたホームは既に人手に渡っており、ルーカス一家はどこにもおらず。
失意に見舞われる中、その家で飼い猫となっていた廃屋時代の親野良猫と再会。
ルーカスがこの家にいないときは仕事の場所にいる!と閃いたベラはルーカスの仕事場へと行き無事に彼らと2年半ぶりの再会を果たす。
ベラとルーカスを引き裂いた市の職員たちが再びベラを捕まえに来るけれど、職場は国の管轄地だから市の条例とは関係がないと追い払い、ベラはついにルーカスが暮らす新しい我が家へと帰るのであった。
---
まず、犬が可愛い。犬が可愛い上に、次々と事件が起きるので飽きることなく見ることができた。
ルーカスに保護されるも、自宅はペット禁止。大家が突然来るというのでこっそりと仕事場へ連れて行かれるも、狭い部屋に1匹で閉じ込められたベラは吠えまくって結局バレる。
機転を効かせた上司が退役軍人のセラピー犬として連れて行き、ベラは仕事を得たりなどする。
ルーカスが市と敵対していることでベラが危険動物と認定され、ここに住んでたら殺処分も時間の問題……!?ってことで、引っ越しを決意。引っ越しするまでの間ベラの安全を考えて市外の叔母のお家に預けられるも、ベラはお家に帰りたくてたまらない。
ルーカスが迎えに来るという前日に庭から飛び出してゴーホームを決意。無事に迷子犬へ。
ベラには人間の事情なんてわからないから、ルーカスとずっと離れてたら寂しいし、自分が会いにいくしかない!って出ていっちゃうのも仕方ないよね。
ベラが駆け抜けてこちら側へ来る間に、ルーカスの乗った車がベラを迎えにあちら側へといってしまうすれ違いの映像がよくできていた。
たくさんの冒険の中でやっぱりよかったなー!と思うのが、親と死に別れたピューマとのやりとり。
親ピューマが猟師に殺されたシーンに鉢合わせ、子ピューマが一人だと気づいたベラは、子ピューマの親猫として育てていくことを決意。自分が猫に育てられたので犬なんだけど親猫なんだなって思って少しふふってなった。
街に降りては肉を盗んで子ピューマに与え、川の水を飲み、性質の異なる2匹は支え合って山の中を生きていく。オオカミの集団に襲われたときは子ピューマを高いところにやって、果敢に追い払うベラは素晴らしい母猫だった!
これがまぁ伏線になっていて、冬を迎えたある日、遠くで犬の鳴き声をきいたベラは「犬だ!」って嬉しくなって泣き声の方へのかけだしていく。そこにいたのは猟師と猟犬だったんだけど、ベラを見た猟犬も嬉しくなってワンワン吠えてたら雪崩起きちゃって、猟師が埋まり、そこに居合わせた登山家二人が、ベラと猟犬を保護して猟師を掘り出し病院へと送る。
しばらく登山家の男性二人に飼われるベラ。
それで子ピューマと一旦お別れするんだけど、再びゴーホームの旅をして山に入った時、再びオオカミの集団に襲われる。
多勢に無勢で大ピンチのベラ。子ピューマのために果敢にオオカミを追い払ったシーンに似てたので、子ピューマが助けに来てくれたらいいのに!って思ってたら、しっかり助けに来てくれてめちゃくちゃテンション上がってしまった!よかったー!!
大きくなった子ピューマはオオカミの集団を難なく追い払って親子は再会を果たす。
ここが1番よかったかな。
育てた子ピューマの成長と恩返しを感じられて、子ピューマはもう一人前なんだ!って思えたし。
そのまま親子で山を越えて、ルーカスの住んでいた町のそばまでやってきて、子ピューマとはそこで別れるんだけど、住む場所が違うとベラを見送る子ピューマ。
もう二度と会えないと別れを惜しむベラが切なかった。
それでもベラの住む場所はルーカスのお家だからって、街を駆け抜け、車に轢かれ、足を引き摺りながらようやく愛する我が家にたどり着くものの、ルーカスは引っ越し済。
ルーカスがいないことを把握するベラが悲しすぎて、ルーカスにどうにか会えないかなと思ってたら、仕事場へといくことを閃くベラ。
足を引き摺りながら仕事場へと駆けつけ、セラピードッグとして触れ合った仲間たちがベラを発見して再会するところ、泣かずにはいられなかった〜!!
長い旅ではあったけどそれなりに楽しくやってて、でも最後に車に轢かれちゃって足とか怪我してて、それでも力を振り絞ってルーカス探してるんだもん……会わせてやってくれよ!ってなっちゃうよね。
退役軍人の仲間たちが「ベラじゃん!」ってなってたの、本当によかった!!!!
ようやくルーカスがベラと再会することができて、獣医に見せなきゃ!ってとこで、ルーカスが引っ越す元となった市の職員が警察を伴って危険動物を引き渡せとやってくる。
引き渡したら殺処分だと聞いているので引き渡すわけにはいかないルーカス。市や警察と全面戦争に突入だと、退役軍人たち勢揃いで対抗するも「法に則って執行するだけだ」と警察官。
それを聞いたルーカスが「でもここ国の所有地だから市の職員が犬を渡せっておかしくない?」っていってことなきを得る。
「国の所有地から車だろうが一歩でも出たら捕獲して殺処分するからな!」ってキーキー言う市の職員に、警察が呆れて「お前評判悪いし現場から離れろ」って言い放って完全勝利。
新しい我が家にようやく帰宅して、ずっと待ち望んでいたルーカスのにおいのする毛布、寝る前の「ひとかけらのチーズ」をもらってハッピーエンド。
よくできた話だったなー!ありがちな迷子のペットが自宅に帰るみたいな話ではあるので、目新しさはないけれど、面白い映画だった。
1番ハラハラしたのは退役軍人のホームレスの相棒になったところで、相棒として大事にしてくれるんだけど、常時首輪が繋がれていて、しかも森の川べりで紐を鎖に掛け替えられたとこでホームレス死んじゃって、このまま川に誰も来なかったら死ぬが!????ってなったところ。
ホームレス、ベラの餌代としてお金を貰って暮らしてて、夜はベラとくっついて寝るからあったかくてと、死ぬ間際、寂しさを癒す相棒を得ることができてよかったなぁとは思ったんだけど、俺にはお前しかいないんだ……みたいなこと言ってて、それはそうなんだけどメンヘラ彼女みたいやん……と思い、鎖はやめてくれ〜〜〜〜!!って非常に怖かった。
まぁ普通に考えると犬をノーリードは愛犬家としては考えられないことなので、正しいんだけど。
無事に少年二人に見つけてもらい間一髪で死を免れたのでとてもよかった。けど、死体を見つけてしまった少年二人はかわいそうだな。
大体ベラは窮地に陥っても不思議な力で助かるので犬好きには安心して見ることができてよかった。
SNG

SNG