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ザ・ソウルメイトのよのレビュー・感想・評価

ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)
2.5
単純に退屈。
幽霊とコンビを組んでのサスペンスミステリードラマかと思ったらヒューマンドラマだったので、そこ自体はまあジャンルを勘違いしたこっちが悪いのだが、ヒューマンドラマの部分が退屈。恋人の悲哀みたいなのもありきたりだし、一応「母を亡くした父ー娘」「父を亡くす母ー子供」で対応させてんのかなと思いつつ、特にそこから読み取れる話もない。盛り上がりは恋人と幽霊のイケメンの別れだけだが、話の厚みがなさすぎて退屈。イケメンの顔の良さしか見れるところがない。あと5分くらいの柔道。
ジャンルが恋愛ヒューマンドラマだということに気付けなかったこっちも悪いが、肝心のそのドラマも退屈なので微妙。


一応「他人のために行動したら妻を亡くした(損をした)」ことから「人を助けることをしない」主人公が、最終的に「イケメン(他人)の頼みを聞いたことによって娘が助かる」、「情けは人のためならず、に気づき人を助けるようになる」がテーマなのか……?
にしては中盤の動きが地味すぎるし、それをやるならもっとわかりやすく「人を助けまくる若い警察官」と「人を助けないおじさん」で対立構造にさせちゃったほうがいいんじゃないか? それで恋人を助けに行く直前でそのあたりの問答をして心変わりをはっきり演出するとか。

このテーマがあったというより「イケメンの幽霊の捜査官」と「その幽霊と恋人の悲哀」だけに集中しちゃって他のことを置き去りにした印象。
考えれば考えるほど、幽霊と恋人の別れのシーンしか盛り上がりがなく(俺はそこが面白いとは思わなかったが、イケメン幽霊と恋人の別れは一定の需要はあるでしょとは思う)、もうそこだけ切り取っておじさんのほうの話カットしちゃえばよかったんじゃないか?
なんだったんだこの映画の話。
よ