エブリデイねむろう

ほんとにあった!呪いのビデオ71のエブリデイねむろうのレビュー・感想・評価

4.0
投稿されてきたという心霊映像を検証・紹介する心霊ドキュメンタリー。
「ほんとにあった!呪いのビデオ」(以下ほん呪)第71弾。
演出・構成:福田陽平・寺内康太郎

「タクシー」

近年ちょっとしたブームになっているタクシー怪談。
その原点ともいうべきものを見事にとらえた映像。
こういうのでいいんだよ、こういうので。

「シルエット」

屋上のシルエット、子どもにみえなくない?
なんか細長くて最初よくわからず。
男のほうもビビってるけど声だけで映像がまったくブレないのも気になった。
でも最近のスマホは手ブレ補正機能が優秀だから、そういうこともあるか。
この時期の心霊映像は野球のセオリーみたいになってて、先取点・中押し・ダメ押しのコンボが決まってる映像が目立つ印象。

「シリーズ監視カメラ 老人」

投稿映像を紹介してから取材に入るという珍しいパターン。
寺内康太郎さん初登場回。
室内に設置されていた謎の監視カメラ映像。
こういう謎まみれの映像、大好物ですよ。

「瑕疵 ー前編ー」

昔のホームビデオに映っている子どもからの映像という、またも珍しいパターン。
映像は、こんなにはっきり映ってて気づかないことなんてあるだろうか系。
取材をすすめるなかで怪しげなセミナーの存在が浮かび上がってくる。

「停電」

停電中の会話が楽しげですき。
事象はもはや心霊というより妖怪の類になっている。
その強烈な見た目のインパクトとは裏腹に実被害はかわいい。

「かくれんぼ」

ほん呪レジェンド映像の一本。
ほん呪ニュージェネレーションを象徴するきわめて画期的な一本。
異世界に紛れこむってのはこういうことだ、をきわめてわかりやすく映像化している。
子どもたちとかくれんぼをしていたときの現象というシチュエーションも外連味といえよう。
テレビでも何度か紹介されたことがあるはず。

「瑕疵 ー後編ー」

自己啓発セミナー関係者への取材。
酒が入ってどんどん警戒が崩れていく感じ、オカルトの江野くんみたいでいい。
調査はセミナーが行っていた「呪いの儀式」にたどり着く。
家庭問題をとりあつかうエピソードは「ほん呪」のど定番ではあるが、そのなかでも生々しさ、後味の悪さはピカイチと思う。

最後の映像もよきものと思います。

2023ー旧060