YSK

麻雀放浪記2020のYSKのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
2.2
あの「坊や哲」が現代にタイムスリップしてきたぞ!というお話

いくらタイムスリップしようがやることは麻雀なので、ガールズ雀荘へ行ってコスプレ女子相手に無双するも現金を賭けていないことに怒り狂ったり場代の清算に昭和初期の通貨を出して警察に連れていかれたりコスプレ女子に拾われたりクソ芸能Pに拾われたりふんどし姿で麻雀番組に出演させられたりネット麻雀にハマったりその結果「麻雀五輪」なんていうイベントに日本代表として出場させられたり、八面六臂の大活躍!

という目で見れば確かにそうなのですが作り込みが何一つ足りておらず、終戦直後の焼け野原からタイムスリップしてきたことと絡めたいのか、現代でもなぜか日本がどこぞと戦争した直後という設定ではあるのですが全く終戦後感がない有様
というかタイムスリップ直後に出遭ったモブから戦争の話を聞かされただけでそれ以降は戦争のせの字もなく、そういった悲壮感がないものだから政府がどうして麻雀五輪を復興の道しるべとしたのかに理解が追い付きません
そしてその麻雀五輪ですらも麻雀AIをお披露目する場でしかない有様で、結局のところ斎藤工のふんどし姿くらいしか見どころはないように思います

ついでにいうとそこまでに積み上げたものが無さ過ぎて、タイムスリップ直前の坊や哲・ドサ健・出目徳・八代ゆきとの対局が現代の麻雀五輪で人知れず再現された展開もただの2Pカラーにしか見えないところからもダサさが伝わるでしょう
YSK

YSK