えむえすぷらす

麻雀放浪記2020のえむえすぷらすのレビュー・感想・評価

麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)
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プロット自体はまとまりがあるけど描写にまとまりがない。そしてそれ自体は脚本の不出来にあるんじゃないかという印象。戦争をまたやって負けたという割に反映している少し世界が異なる「現代」が舞台。社会風刺も多いけど、その一方でエログロアプローチなので悪趣味路線でもある。起きている事象に理屈がないわりに麻雀に軸が置かれるせいでそちらの理もない形になっている。これ、神なり仏なり出してこないと理にならないと思うんですよね。それを見せないまま坊や哲が翻弄されているようで起きている事だけは理解して博打打ちとしての条件反射で行動するのでバランスが悪いブレードランナー2049という作品になってしまっている。