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デッドエンドの思い出のバナバナのレビュー・感想・評価

デッドエンドの思い出(2018年製作の映画)
3.3
吉本ばななの原作だそうですが(原作未読)、クラウドファンディングで資本を集めて、韓国人監督により日本で撮影されたそうです。

主人公ユミには4年間交際していた彼氏がいたが、彼が日本に転勤になってから余り連絡がこない。
ユミは休暇を取って名古屋に居る彼に会いに行くが…、結局別れる結果となる。
偶然入った喫茶店『ENDPOINT』がゲストハウスも営んでいたので、傷心のユミはしばらく泊まることにしたのだが、ここが思いの外居心地がよく、ユミの心の傷も次第に癒えてくるのだった…という話。

名古屋の下町にあるENDPOINTは、ご近所の老人や、外国人から愛されていて、常連さんがいる。
これは店主の西山のキャラクターのお蔭である。
韓国人から見ると、日本人は情が薄いと思われているそうだが、
日本に居る割には西山たちがそこそこにほっといてくれたり、
ちょっと元気が出てきたら自然と仲間に入れてくれるので、
ユミの心の痛手も思っていたよりも早く回復してくる。

本当に特に何かが起きる訳ではなく、淡々とした日常が描かれているだけなのだが、地の底まで落ちている時に、こういう優しさに包まれたいわ…と思う人が多そうな話でした。
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