韓国公開時から目を付けていた映画、日本公開してくれて本当にありがたい限りです！
女の子が好きそうなルックの映画だけど、劇場には以外にもおじさま客が多くてびっくり。韓国映画ということで、必ずチェックしてくれる一定のファンなんでしょうね。食わず嫌いしないの素敵。（退場時、首傾げてる方けっこう多かったけども）
小気味よい映画でした。深いんだか深くないんだかという絶妙なラインのセリフを次々と繰り出される感じ、そしてこのやる気のなさそうなリズム。とってもアーバンで好きな味付けです。ク・ギョファンとムン・ソリってすごく対照的な俳優な気がするけど、ちゃんと使いこなせている監督さすが。初めてみる自転車の二人乗りの方法、タイムカードのロイター板、土地開発反対の優雅なデモ、めちゃくちゃ意外な人物がつけるトウリング…など印象付けがうまい。
公式サイトの監督インタビューで本作制作のきっかけについて、「国家人権委員会から『重みと軽快さを併せ持つ映画を製作しませんか』と依頼があったんです」と語っていたけど、ちょっと日本では考えられないような映画の企画のはじまりでたまげた。初めて見るようなかっこいい企画の立ち上がり方。比較的自由に気軽に映画作りができる環境があるんだろうな。そういう裏側の話を含めて、ぜんぶまるっと好感を持てる映画でした。
