韓国の若者が人生や世の中に対して持っているであろう、等身大の漠然とした期待や悩みが映し出された作品だと思いました。
(人生や世の中というスケールのでかい言葉を使いましたが、あくまでパーソナルな生活範囲の中にあるテーマ。)
人を信じられる人になりたい。人を信じられる世界にいたい。でも実際はどこか信じられない自分がいて、信じるのが正解なのかわからない。
そんなジレンマを描き出すポップかつ毒のあるローテンションな映像表現も、先の期待や悩みの温度感をくっきりと表現しているようでした。
広く共感を得られる作品かといえばそうでない気がしますが、テーマ・表現共に的を射ている感じがしてよかったです。