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なまずのTAMUのレビュー・感想・評価

なまず(2018年製作の映画)
3.8
誰にでもある”信じること”と”信じないこと”のあやふやな関係を問いかける物語。ふんわりファンタジーに包んでしまったかのような現実世界で、起きる出来事はコメディチックなのだが、出演者は至って真剣に演じ続ける。

中盤はどこに展開していくのか分からず引き気味だった部分はありますが、終盤の展開は「あー、そうなるわw」と爆笑しつつも、その後はしんみり来たりして不思議な感覚。
お伽話のように教訓を学んだ感があり、見終わった後に誰かに話したくなる(独り者w

主演の看護師ユニョンを演じたイ・ジュヨンはこの世界感にピッタリ。彼女主演のアイドル映画と言っていいほどキュートで素朴なツンデレ。これからは追っかけますw

脇を固める副院長役ムン・ソリ。『特別市民』のような大作に出るのはもちろん、『1987』では監督に出演を志願し、ラストのバスの上で旗を振ってるだけらしいですが、本作のように大きい予算は掛けられないものにも出てくれて映画人として意識高い。ムン・ソリが出るだけで画面が引き締まる。

そして、日本タイトルにもある”なまず”。なんと、なまずの声は『コクソン』のシャーマンことチョン・ウヒ!声がいい♪途中からほとんど話さない💦

その他、あの『息もできない』の女子高生(今は昔)、日本でも活躍するキムコッピがちょいと出ますので、ご存知の方はお見逃しなく!

配給が付くことを期待します♪

#大阪アジアン映画祭2019
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