つぐみ

連鎖のつぐみのネタバレレビュー・内容・結末

連鎖(2018年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

とある村で暮らす30代の知的障害者のソックと家出少女ウンジが出会い、友情を育むが、青年ソックは誤解により性暴力の疑いをかけられる。

「流浪の月」でもそうだったが、歳の離れた年下の少女と仲良くすると世間からは好奇な目で見られる。
こういう時、世間は、見たいようにしか見ようとしないってことだ。

シェルターの所長は、義父の腕に疑問を持たなかったのか?
そもそも見たというだけで、きちんと捜査しなかったのか?

この物語は、事件云々ではなく、人間の心理描写を描いた作品なのだ。
ソックを可愛がっていた村人の憤りのない感情もよく伝わってきたし、いきなり友達を失った青年ソックは8才の知能しかないとはいえ、8才の知能だからこそ、堪えられない日々だったはずだ。
ラストは、自ら“そう“決断したように感じた。

キム・デミョンの細かくて小さな仕草は、純粋な心を持つソックを見事に演じている。
つぐみ

つぐみ