ひでやん

コンフィデンスマンJP ロマンス編のひでやんのレビュー・感想・評価

4.1
香港を舞台に繰り広げるコンゲーム、最後に笑うのは誰だ?

おさかなは香港マフィアの氷姫ラン・リウ。伝説のパープルダイヤを手に入れるため、いざ香港へ。着くなりブルース・リーになって「アチョー」のダー子たち。最高だぜ。歌舞伎のモノマネから始まり、田中邦衛の真似で「やるなら今しかねえ」を歌うダー子。変幻自在のコンフィデンスウーマン、底抜けに明るいダー子が眩しい。

恋愛詐欺師のジェシーや、過去にダー子たちに騙され、復讐を企む赤星会長も登場する今作は、スリルいっぱいのロマンス溢れる騙し合い。キュルキュルっと時間を巻き戻す種明かしが痛快で、観客まで騙す古沢良太は流石。「え?そこから?」と驚き、見事に騙された事が気持ちいい。

餌を撒いても食いつかない大魚。餌が気に入らないのか、釣糸がバレているのか、一向に釣れる気配がない中で魚に近付くジェシー。氷のように冷たい女帝から優しい女性まで、演技の振り幅が凄い竹内結子と、笑顔が素敵な三浦春馬、2人を観ていると切なくなった…。 
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