Pinewood

アマンダと僕のPinewoodのレビュー・感想・評価

アマンダと僕(2018年製作の映画)
2.6
欧州系、特に仏映画に強い矢田部ディレクターという事で期待高く鑑賞。 正直言って拍子抜けするほど普通。
テロ現場の直接描写もある事はあるのだが音を抑え淡々と映し出される。テロやテロリストに対し、移民や格差、社会に対し声高に物申すのではなく突然の悲劇を受け止める苦しみ、悲しみ。幼い少女と共に人通り無くなった市内を歩く、武装兵士「帰りなさい、今日は散歩する日じゃない」、事実を伝える… 一連のシーンに心震えた。
繰り返しになるが普通の映画、ヒーローが出るわけでもない、エキセントリックな人物もいない、奇跡が起こるわけでもない。
ただ、突然の悲しみに向かい合う人々が描かれているだけ。

静かに心打たれる、映画の持つ力を感じた作品。
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