無差別テロで姉を失ない、姉の娘を引き取った青年の戸惑いとその7才の少女との心の繋がりを描いたヒューマンドラマ。
監督・脚本はこれが長編3作目のミカエル・アース。
原題:AMANDA (2019)
パリで便利屋として働く24才の青年ダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は、無差別テロで姉を亡くし、共に独りぼっちになってしまった姉の娘アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)の世話を引き受けることに。
消えない悲しみを抱えながら、2人は次第に心が繋がっていく…。
「エルビスは建物を出た("Elvis has left the building")って何?」
"望みはない" "もうおしまい"ってこと」 ~ラスト、この会話が生かされます。
「だいじょうぶ。時間ならたっぷりあるわ。」
「ダビッド、まだまだ時間がかかるわ。本当に話せるようになるには」
主演のヴァンサン・ラコストが、誠実な役柄を演じ好感が持てる。
ダヴィッドの恋人で、テロで怪我をしトラウマに苦しむレナ役は、ステイシー・マーティン。
ロンドンに住んでいて、疎遠になっているダビッドの母親役は、久々のグレタ・スカッキ。アマンダのおばあさんでもある重要な役どころで登場。