Kaji

三人の夫のKajiのネタバレレビュー・内容・結末

三人の夫(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

1週間ぐらい前に視聴。

感想が頭に言葉で浮かんでくる感じじゃなくて、お魚を食べるのが好きなムイの言語外の苦しさがわかるみたいな映画だった。

ムイにとってセックスは身をカンナで削り取っていくような自傷でもありそこだけで息ができるような時間でもあったんじゃないかと思った。

まるで動物を飼うように接する夫たちや客たち。
確かに彼女が好きなのだろうが、尊重や慈愛は無い。
網をかけられたムイの咆哮がモンスター映画の悲しい怪獣のようで哀切極まりない。

三人の夫を中国・イギリス・現代の中国と位置付ければムイは香港の比喩だったのかなとも思うけど、おそらく「わかる人にはそう感じられる」「届く人に届けばいい」、香港に生きていてこの映画に出会った人に届くように仕掛けられているものだと思う。

圏外の私はあるアート映画として出会ったのでやはり医療や福祉すら届かない貧困の中で女性が生きるとは、、、ってインパクトが強かった。
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