へちょりーの

ホワイト・クロウ 伝説のダンサーのへちょりーののレビュー・感想・評価

3.8
天才バレエダンサー:ルドルフ・ヌレエフの半生と亡命までを描いた作品。

ホワイト・クロウ=類稀な人物、はぐれ者。
正しく主人公ヌレエフのことを表した言葉だろう。

キーロフ・バレエ団の一員として、パリ公演に参加したヌレエフ。
その公演の中で、刺激的なパリの街で「もっとバレエを極めたい。もっと芸術家として高みを目指したい。」という気持ちと、公演中パリで行った数々の規律違反と監視の目から逃れたいという気持ち。
この2つから彼は亡命を試みたのだろうy

バレエシーンが非常に美しく、亡命に向かっていくシーンも手に汗握る映像が続く。
最後までストーリーの行く末を見届けたくなった作品だった。

また、ロシア語・フランス語・英語が絶妙なバランスで使い分けられる部分に、この作品の本気度を感じた。