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虐待の証明/ミス・ペクのTAMUのレビュー・感想・評価

虐待の証明/ミス・ペク(2018年製作の映画)
3.9
見れた♪ありがとう「のむコレ」。

毎年、日本公開スルーされかけた作品をピックアップしてくれるシネマート系映画祭?「のむコレ」。昨年の東京国際映画祭では上映されてたが、危うく一般公開お蔵入りになりそうだった本作。野村さんが引っ張ってくれました〜。感謝!

なんてったって昨年の青龍映画祭で、本作主演のハン・ジミンが女優主演賞を受賞。

本作、虐待された過去を持ち、未だに過去にとらわれる女性ミス・ペク(ハン・ジミン)と、今まさに虐待される子ジウン(キム・シア)の繋がりを描く。

美しい女優さん枠のハン・ジミンがどう化けるか?そこが期待の一点!

感想としては、ムン・ソリ、チョン・ドヨンに続く、美貌に頼らないネクストステージに到達!
暗く冷たい演技はもちろん、メイクもほとんどしてない感じで、無骨な人間ミス・ペクが滲み出る感じ。流石〜♪

同じ境遇のジウンを見て見ぬ振りできず、自然と身体が動いていく光景に、思わず胸が熱くなり。
多くの言葉を交わさないミス・ペクとジウンの心の繋がりに、まんまと泣かされる。

ストーリーは後半やや大味にエンタメっぽくなるのが韓国映画ぽいですが、監督、制作、主演が女性の社会派映画が作られるのは頼もしい限り。

おじさんだらけ映画も好きなんですが、女性をメインにした映画がもっと作られることを期待!

ミス・ペクを無理くり支える刑事イ・ヒジュンも好演。過去作の影響もあり、てっきり虐待する側かと思ったが、誠実なおじさんw

プチ『未生』情報を懲りずに入れておくと、鉄鋼部のいじめっ子チョン・ソクホが本作のセリフ一発目。こちらも虐待を担当せず胸をなでおろしたものの、もう1つの得意分野であるドジっ子を熱演w

最後にタイトルは違うかな〜。
証明って付くと、誰かが虐待を証明するぞ的なイメージにならない?
韓国映画に証明付けたがる人誰なのw
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