ぶみ

月極オトコトモダチのぶみのレビュー・感想・評価

月極オトコトモダチ(2018年製作の映画)
2.5
恋愛感情を飛び越えろ。

穐山茉由監督、脚本、徳永えり主演によるドラマ。
WEBマガジンの女性編集者が、レンタル友達を生業としている男性と出会い、男女の間に友情は成立するのかを記事にしようと実体験する姿を描く。
主人公となる編集者を徳永、レンタル友達を橋本淳、主人公のルームメイトを芦那すみれが演じているほか、野崎智子、三森麻美、師岡広明、山田佳奈等が登場。
物語は、主人公がレンタル友達を契約し、男女の友情はレンタルできるのかを検証する様を中心に展開するが、音楽を通じてミュージシャンであるルームメイトとの三角関係に突入するため、すわ泥沼に落ちるのかと思いきや、そもそもがレンタル関係なので、そこはあっさり目。
それもこれも、恋愛経験が決して豊富ではないアラサー主人公を演じる徳永の、ビジュアルも含めて醸し出す素朴な雰囲気が織りなす技。
ただ、男女間に友情が成立するかという、ある意味永遠のテーマを扱っている割には、前述のように全体的にあっさりした味付けとなっており、今一つ脚本に推進力がなかったのは残念なところ。
レンタルが一カ月15時間で、月極5万円と言う価格は、考えようによっては高いようでも安いようでもあり、興味深く観ることができたものの、後半失速気味となってしまったことから、もう一捻り欲しかった一作。

言葉って、記号みたいで記号じゃない。
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