MayumiI

メランコリックのMayumiIのレビュー・感想・評価

メランコリック(2018年製作の映画)
4.4
東大を卒業したあとフリーターをしつつ、実家で暮らす和彦(皆川暢二)は、ひょんなことがきっかけで、銭湯でバイトをすることになる。ある日、銭湯に「別の使い道」があることを知った和彦だったが、バイトの同僚、松本(磯崎義知)も、そのことにかかわっているようで…。

ココリコ田中似の和彦。
にやにや、飄々としながら全てを受け入れていく。
よく、うだつの上がらない…って表現をされるけど、高学歴で、実家に住んでて、なぜか、彼女も簡単にできて、実はなかなかのリア充だと思う。
一方、同僚の松本(「東京事変」の刄田綴色似)。
「ある仕事」をしているせいで、仕事以外の部分を切り捨てて生きている。そこがまたかっこいいんだけど、対照的なふたり。

最初は「ヒメアノ~ル」的なものを予測していたが、いい意味で裏切られた。
ただ、職場が…だっただけで、ニートのお兄ちゃんの成長記録として楽しめた。

他の俳優さんも、決してうまくなく、逆に自然だったので、
こんな家族、こんなシュチュエーション、本当にウチの近所でも展開されているのではないか?と思えてくる。

ちなみにココリコ田中似の皆川さんは、プロデューサーを兼務、松本役の磯崎さんは、殺陣がきれいだなと思ったら、アクションシーンの演出、構成もしてるのね。
MayumiI

MayumiI