死ぬ、生きる、青春。
殺人というシビアなテーマのなか、シュールな空気感が映画全体に広がる。
うだつの上がらない東大生 鍋岡、礼儀正しい童貞殺し屋さん松本のバディ映画としても最高でした。
主人公の受け入れ度合や家族の対応など、ツッコミどころが多いのが逆にこの映画の良さかも。緊張感とコメディ感が共存しててなんとも形容し難い奇妙な空気感。
作品が終わったとき、ホッとするような多幸感が体を包む。
お風呂に浸かった時のような、あの温かさで。異色作でありながら、意欲作。
そしてもう一度、人の温もりに触れたくなるような作品でした。