あらすじ：いまが永遠に続けばいいのに…そう思える瞬間のために、僕らは生きている。
好きな子目当てでバイトし始めたら、そこはヤクザの仕事場だったんですけど！？…というお話。
腹を割って話せる仲間なんて、そうそう巡り合えない。だから、そんな仲間と協力したり共闘したりした後に訪れる時間は至福。純粋であたたかで、侵されることない聖域。
それはよく分かるんだけど、そのために生きるという生き方はどうかなあ。聖域至上主義の人って、聖域ゲットのために他全てを犠牲にしていいと思いがちだし、自分と違う生き方の人を見下しがちだから、結局他人に益するところよりも害するところの方が大きくなりがちな気がするからなあ。
そんなわけで主題はちょっと青過ぎたし、エンディングも『トゥルーロマンス』ばりにご都合過ぎたけど、愛すべき登場人物たちによる優しい虚構世界にほっこりしたかな。
んー…でもやっぱり、こんなに優しくないよな世界は。たとえフィクションでも、いやフィクションだからこそ、穢れ無き善良な人のために他全員死ぬのがよかったんじゃないかなあ。そうじゃなきゃ、現実世界を生きる上での処方箋にならないと思うから。
