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ハイ・ライフの海のレビュー・感想・評価

ハイ・ライフ(2018年製作の映画)
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相手さえ居れば、なのだと思う。ひとはそのために生き、感情を耕し、眠り、言葉を使う。「私の顔は変?」他の女性を一人も知らないあなたにどう答えるのが正解かしら、何と比べて愛せばいいのか分からない、肝心なところではるか昔の生活の名残り。勝手に生まれ落ちたあなたのすっかり成長した肉体。愛情には種類がある。はっきりとあり、あいまいにある。守ってきたのだから守り抜きたいと、生きてきたのだから生き続けたいと、ここが新世界なら、あなたこそが神さまだと。いのりを知らぬあなたの代わりに愛しか知らぬわたしが跪こう。生命には限りがあり、だからこそ、運命は完結する。
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