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カーマイン・ストリート・ギターのjuriのレビュー・感想・評価

4.5
私はギターに詳しくありません。
詳しくないどころか、えーっと弦が4本なのはベースだよね?レベル。
そんな私でも十二分に楽しめる作品でした。

まずギターのボディに廃材を使ってる時点ですごく惹かれる。廃材をリメイクって最近流行りなのか結構見かけるけど、どうしてもずっとは使えないし使わないじゃんってグッズになっちゃうよね。キーホルダーとかさ。
その点、ギターはギター弾きには必需品だし。廃材がいい味出してて、ビジュアルだけでもこれはお気に入りになってしまうよなあって私でも想像できる。

カーマイン・ストリート・ギター店主の醸し出す雰囲気がめちゃくちゃ優しくて好き。なんだろうな、店主はインターネットをやらないのもあって資本主義から離れてる感じがする。最近はニッチな世界でも利益あげないと生き抜けない現実があると思いますが、彼はもう突き抜けてるのでそうだよね好きなことだけしててもいいんだよね!って元気もらえる。でも頭が固い訳じゃないんだよな〜。つくづく、人柄って顔に現れるよなあと思いましたよ。

学生の頃ひょんなご縁で個人でやっている靴の修理の店主と仲良くなり、でもたくさんお喋りをするわけでもなく修理してるのをじーっと隣で見てることがあったのですが、私にとって職人さんってそういうイメージです。パーソナルスペースは侵さないし愛想良くもないかもだけど、拒否もしない。意外と懐が深い。
近くにいたら懐いちゃうと思います。
(仕事の邪魔をするな)
とても居心地のいい映画でした
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