マレーシアのマレーシア監督によるマレーシア人のための作品。と言いつつ、日本人の私でも十分楽しめました。「マレーシアの社会を良くしたい」という気概のある(?)総勢15人の映画監督がユーモアや音楽、たまにシリアスと、多種多様な表現で国民へのメッセージをしたためたオムニバス映画。
中でもヤスミン・アフマドの遺作『チョコレート』は超短編ながらマレーシアが抱え持つ民族同士の軋轢をほろ苦く描いた良作。その後のメイキング映像では映画の真髄について楽しそうに語るヤスミンの姿に感動!本当に早世が悔やまれます。
玉石混交のオムニバスではあったけど、全体的にイージーな雰囲気が漂っていて温かく、何となくマレーシアという国の懐の深さを感じました。
あと、酒瓶のラベルに交通事故の写真を載せるのはナイスアイデア👍