「君の個性はどこにある」
ヒトラーの後継者であるゲーリングが買ったフェルメールは、無名画家が描いた贋作だった。
‶事実に限りなく近い物語” という触れ込みの歴史もの。
邦題とは裏腹に、ナチスはあまり物語に絡んでこず、内容はハン・ファン・メーヘレンという画家の半生を追った伝記映画。これは邦題が悪い。
ごく普通の画家であったメーヘレンが、なぜ贋作家になったのかが焦点。
結末は何とも残酷。
芸術作品の価値なんてのは結局、上手いとか下手とかいう見方で決まるんじゃなくて、誰がそれを生み出したかによって変わるものなんだなあと実感。