まめだいふく

ナチスの愛したフェルメールのまめだいふくのレビュー・感想・評価

3.0
 「君の個性はどこにある」

 ヒトラーの後継者であるゲーリングが買ったフェルメールは、無名画家が描いた贋作だった。

  ‶事実に限りなく近い物語” という触れ込みの歴史もの。
 邦題とは裏腹に、ナチスはあまり物語に絡んでこず、内容はハン・ファン・メーヘレンという画家の半生を追った伝記映画。これは邦題が悪い。

 ごく普通の画家であったメーヘレンが、なぜ贋作家になったのかが焦点。
 結末は何とも残酷。
 芸術作品の価値なんてのは結局、上手いとか下手とかいう見方で決まるんじゃなくて、誰がそれを生み出したかによって変わるものなんだなあと実感。
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