Ryan

警視ヴィスコンティ 黒の失踪のRyanのレビュー・感想・評価

3.3
パケ写が酷すぎ。


ストーリー
ヴィスコンティ警視は息子がドラッグ密売に関与していないか心配する一方で、新たに起きた少年失踪事件の捜査へ。警視でありながら職務中に飲酒をするなどすさんだ暮らしを送るが、自分にも愛する息子がいることから少年失踪事件に心を奪われる。やがて事件は意外な方向に二転三転していき……。


主演 ヴァンサンカッセル
監督 エリックゾンカ


ヴァンサンカッセルの1人舞台
ファンにはたまらない映画だろう。私もその1人である。
ストーリー的には正直惜しい
話が色々と飛びすぎてこのタイプの構成あるあるだがまとまりがない。
おかげで長く陰鬱な雰囲気だけが漂い観客は飽きるのだろう。
それでも後半は楽しく、サイコパス的な要素があり、一介の何の才能もない警視が一生懸命サイコパスを理解しよう理解しようも決めつけ操作をする様は新鮮だった。
その割に法度外視の捜査方法が観客受け悪い要因だろう。
多分だが、フランス特有の映像がストーリーとマッチすることにより観客を不快にさせているのだろう。その不快さこそがこの物語の面白いところのようにも感じる。
ラースフォントリアー系と思って観ると余裕なはずだ。
とても暗く思い作品。
表現によっては社会的弱者を食い物にするかのような演出がある。

私的にはカッセル演じる荒くれハードボイルド警視が魅力的で今までにないクソッタレなキャラクターでありながらこのキャラの持つ深さというものをカッセルが見事に演じていると思っている。
せめて髪の毛をもう少しどうにかしてほしかった。この髪型のおかげで気持ち悪さ的なのは表現できているから良しか。
他のキャスト、ロマンデュリスなどサンドリーヌキベルランがとてもよかった。

文句を言いたいのは邦題とこのパケ写。
酷すぎる。才能がないとしか思えない。
このパケ写のせいで思った感じとは違いすぎる。これこそ非常に不愉快。

やはりヴァンサンカッセルは良いなと思えた。
Ryan

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