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パリの恋人たちのutataneのレビュー・感想・評価

パリの恋人たち(2018年製作の映画)
3.3
とっ散らかったみんなの感情が、ラストでまとまってホッとした。

とてもフランスの映画らしいフランス映画。
恋愛も愛情表現も自由でオープンで、登場人物それぞれが誰かを独り占めにしたいという思いが強く、少し怖いところもあるけど、さばさばしたところもあってなんだか最後まで主人公のアベルが振り回された感じでした。

これはすべて、なまいきジョゼフが仕組んだのかと思うほど、彼の言葉に周囲の大人たちが振り回されて、でも最後のシーンでは手をつないでと無言で要求する子供らしさがとてもかわいらしく映りました。
ジョゼフ、なかなかやるじゃないか。

でも世の中、不公平。
フランスの男たちは子供から白髪のじいさんまで、髪の毛ボサボサでもよれよれのコートを着ていてもみんなかっこいい。
なんだかわけもわからず勝手に落ち込んでしまうじゃないかと、グチをこぼしたくなります。
フランス人も日本人も女性は素敵なのにね。
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