原作は戯曲で、何度か舞台化、映像化された作品なのだとか。
イギリスの上流階級の屋敷を舞台にして、
会話だけで魅せるミステリー。
ワンシチュエーションものとしてはなかなかの観応え。
1912年。イギリスのある上流階級の屋敷で開かれた、娘の婚約を祝う夕食会。両親、娘、弟、娘の婚約者の5人の元に、グールと名乗る警部が訪れ、ある若い女性が漂白剤を飲み自殺したと告げる。関与を否定していた5人だが、警部との事情聴取で明かされるそれぞれの過去を紐解くと—— 。
謎めいた警部グールを演じるは、「ハリー・ポッター」シリーズのデヴィッド・シュ―リス。
金持ちって、性格悪いなって、庶民の僻(ひが)みみたいな感想が先ず脳裏に浮かんでしまう。
おほほほ。
うふふふ。
あははは。
楽しい夕食会の筈が、警部の来訪で気分が削がれてしまう。
その自殺した女性と我々と何の関係があるのだと、語気を荒げる5人。
しかし、一人一人、グールが執拗に事情聴取を進める中で、それぞれにこの女性との関与が明らかになっていって…。
面白い!!
どんどん惹き込まれる!!
個人的には母親が1番嫌なキャラだったなぁ。
映画と呼ぶには派手さに欠けると思ったら、BBC製作のドラマで、BBC製作って言うのがいかにもな堅実な作り。
面白いのが、窮地に追い詰められた5人の緊張感が一度は緩和されて、その後更にもう一段突き落とされる格好になるどんでん返し。
グールとは何者なのか…という謎を残すのも、
後々考察する上で面白い。
無関係
無関心
自分達だけの見栄を張る事にご執心な上流階級セレブ達の慌てふためきぶりを87分でサクッと楽しめる、地味ながらも良作。