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アポストル 復讐の掟のDIZのレビュー・感想・評価

アポストル 復讐の掟(2018年製作の映画)
4.1
これは久しぶりに凄いものを観た…。

前にカルト集団の短編を作ったギャレス・エヴァンスですが、こちらはもっと強烈で残酷で、まさに悪夢でした。

グロテスクな描写や拷問などが苦手な人は観るのが辛いでしょう。
ですが、面白いです。
130分あるけど、終始緊迫した狂気が押し寄せてくるので全く飽きません。


誘拐されてしまった妹を救うため、カルト集団の支配する謎の島へ向かう主人公…。
あらすじからしてヤバすぎるニオイしかしないでしょう…

こんな惨いことを人間が人間に出来るなんて…と直視するのが辛い残虐なシーンが多々あります。
結構長丁場で緊張感が続くのでかなり疲れる作品ですが、個人的には世界観がツボにハマるシーンが多くて
サイレントヒル、ミストなどが好きな人は絶対に好きになるであろう作品だなと思います。

信仰という名目でなら、何をしても構わないと言わんばかりに野蛮で惨いことを平気で次々と繰り返していく人間の怖さと主人公の信念が対峙する。

神は居ない。
神のフリをしたものを信じる人間の愚かさを残酷な描写とバイオレンスなカメラワークで過激に描いていて、衝撃を受けました。
信じられるのは自分と愛する者だけ…

ダン・スティーヴンスは目ヂカラが強く、この役はとても合っていましたね。
ザ・ゲストの時とはまた違いますし、こういう少し狂った映画に出てる彼が好きです。

ラストはバッドエンドなのでしょうか…
ハッピーエンドなのでしょうか…

謎が残る呪われた島…

人間の弱さを神は見ている…
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