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カンボジアの失われたロックンロールのMinCのレビュー・感想・評価

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ポル・ポト政権による弾圧を生き延びたミュージシャン達による証言と、弾圧前の華開いていた1950年代〜70年頃のポップカルチャー貴重映像で構成されたドキュメンタリー。
と、一言で言うには本当に申し訳ないくらい膨大で綿密なリサーチとピースを繋げる作業によって、悲劇が浮かび上がり、音楽が甦る。

フランスから独立したカンボジアに、アメリカの軍事介入が入った反動で台頭していくクメール・ルージュ、民衆にしたらどれも迷惑千万、平和主義かと思われるシアヌーク国王は軍事力の前に為す術もなく更迭される。
芸能は大衆から自ずと生まれたもので、政治的抑圧で消え去るものではないし、その扇動力を恐れるなら逆効果と思うんだけどどうなのだろう。
音楽家だからという理由で殺されるなんて本当に異常。
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