a

プロメアのaのネタバレレビュー・内容・結末

プロメア(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

新しい技術を駆使したグラフィカルな映像美、ずっと観ていられるような格好良さだった。炎を三角形の連続で物質的かつ流動的に表現していたり、アニメ絵独特の影の入れ方を3DCGのトゥーンレンダリングで再現しているところ、戦闘シーンなど。

ただ、最後終わり方がとてもモヤモヤする。二時間という短い時間の中で綺麗に収めるには難しい題材であるのは確かだが、差別ネタ、ホロコースト、ピンクトライアングルなど差別された歴史の中で生まれたものがモチーフとして多用されているのにも関わらず、最後バーニッシュが無くなることで解決するという。結構暴力的に思えた。そもそもバーニッシュが本人の意思関係なく自然発生的なものとして劇中で語られるのに、最後それをエイリアン化し無にする行為はどうなんだろう。ピンクトライアングルが意図して使われているのかそれとも炎の表現の延長なのか分からないが、そういうオチにしてしまうと差別されてきたものは結局病気だった、だからそれを治してあげたというように受け取られてしまいそうでかなり残念。ストーリー以外のものが完璧だったがために厳しく観てしまった。
a

a