このレビューはネタバレを含みます
中学生の頃かな。
小説を読みました。
小説でとても入り込み大泣きしたので、映画見たいなって思っていました。
結論、映画館で観たかったなぁ…!
私は元々読解力が乏しい(小説もあまり読まない)ので当時も浮かび上がったハテナや疑問をそのまま置いておいて小説を読んでいました。
それでも、“ただの女の子”と何も変わらないまみずが“死んでしまう”事が凄く凄く切ないと感じていました。
映画を見て。
最後のデートシーン素晴らしかったと思います。
まみずが、たくやが、あんな風に幸せそうにしていて。
まみずが生きながらえていたら、本当にあのまんまなんだろうなと。
たくやの撮ってくる動画や写真を見て、自分を重ねていたまみずが本当健気で可愛くて。
物語の終盤に差し掛かった時にホロホロとまみずは弱い部分、不安な部分をたくやに見せ始めました。
切ない。
たくやのそれに応えようと必死にもがく姿も切なかった。
ミッチーさんの「1発ぶん殴らせろ」も、心にグサリと刺さりました。
そうだよなぁ。産まれて大きな声で泣いていたまみず。普通に大人になって結婚して…想像してたよね。
自分の大切な人が。
家族が。
子供が目の前で笑顔で手を引きながら命を引き取るのって、どれほど心が強くなくちゃいけないんでしょう。
たくやは、まみずのいない世界をどうやって生こう。彼女の笑顔も怒った顔もはしゃぐ顔も、2度と見れない。
彼女と話す最後の時間。
涙が溢れてきます。
見れてよかったです。
ここからは少し気になった所です。
①入院患者さんの手首にするバンドは普通点滴をしない方にするんじゃないの?!と変な所が気になってしまいました。(私の入院した病院特有かもしれないのでそこまで深くは考えません)
②そんな珍しい病を研究も兼ねて入院させられているのに、自己破産をして偽装離婚しなくてはいけないほど莫大な病院代がかかってしまうのか。(私も小児特定慢性疾患を持っていて、中学生高校生と入院手術を繰り返していましたが、数が多い病気ではなかったので研究対象や資料に使われていました。しかし、発光病と比べると全然稀ではないと思います。そんな私の病気でさえ医療費を国が負担してくれていたのに、まみずは例外だったのが少し引っかかりました)
③これは個人的な物足りなさですが、まみずの母とたくやの衝突。もっと見たかったです。
小説ではかなりやり合っていたような…?喧嘩は見たくないですが、そこに両親の力強い気持ちやや弱さ、強さが出ていたと感じるので物足りなく感じました。
以上です。
私は結末も大筋も小説を読んでいたので知っている状態で映画を観ましたが、他の方の仰る「予想できる内容」というのが正直何がいけないんだろう?と思いました。
それもそれぞれの考え方だと思うので否定は全くするつもりはないです。
私はいいと思います。
その中での葛藤や気持ちの衝突や障害を乗り越えるものが見えたと思いました。