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ドアマンのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ドアマン(2020年製作の映画)
1.5
ドアマン?いいえ、私はさそり座の女〜♪

ドアマンとして働いていたの1日だけだし!このタイトルにするには些か"ドアマン"要素が弱すぎるのでは?子供との絆みたいなものも言って姪(親族)なわけだし、確かに"気を遣うのは住人だけでいい"。
過去のトラウマ経験、使用人用の隠し通路、都合のいい物知りガキ…全部既視感覚える要素しか出てこず分かりやすい。我らがジャン・レノはハンス・グルーバーにはなれなく、甥役は昔のナードモード全開だった頃のシャイア・ラブーフ。屈強な男も泣く。
"ドアマンはしない"ルビー・ローズ✕ジャン・レノ✕伊藤英明("ハリウッドデビュー"?!)=北村龍平監督作品。『ダイ・ハード』から種を変え品を変え脈々と続く類似したプロットで本作より優れたこれ以前の作品はごまんとある。あるいは『パニック・ルーム』でもいいけど、とうの昔から擦り倒されたクリシェな題材をクリシェな方法で。
ちなみに同監督の次回作品『The Price We Pay』にはエミール・ハーシュが出演しているがエミール・ハーシュと言えば、本作の内容がエミール・ハーシュ主演『リーサム・ストーム』と酷似しているわけだけど、恐らくどちらかがどちらがパクったというわけではないだろう。それだけ、ありがちだってこと。そして、なぜそうした作品が量産され続けるかと言えば、なんだかんだ言ってもやっぱり皆好きだから?少なくとも一定層のファンがいることは間違いないし、そうした作品を作っている人々が『ダイ・ハード』等をリアルタイムに見ては影響されてきたということも大きいだろう。テレビでの放映も多く、そうした日本的な形でジャンル映画への愛が実を結んでいるかはさておき本作製作のキッカケには少なくともありそうだ。

私はヴィクトル・デュボワ、突然押しかけてすまない
WATER OFF
勝手に関連作品『エンド・オブ・ホワイトハウス』
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