このレビューはネタバレを含みます
そこここにアクションシーンがあるにもかかわらず、展開がダラダラしている。
緊迫した状況だろうに、主人公アリ(ルビー・ローズ)も敵側のボスであるデュボワ(ジャン・レノ)も妙にのんびりしているのがその最たる要因。
脚本でなく演出の問題であろう。
銃を奪って隠し部屋に避難したアリとマックスが、対策を練るでもなく家族の話をし始め、突然キレたマックスの叫び声で敵に居場所がバレたときは呆れ返ってしまった。
自分のみならず捕らえられている家族の命も危ういというのに、何やってんの君たち?
あと、導入部を除いてずーっと改装中の古びた高級マンション内で話が進むので、スケール感もない。
そんなこんなで上映時間97分が2時間以上に感じられた。
B級映画にはB級ならではの面白さがあったりするけれど、この作品ははっきり言ってつまらない。