未知の自然災害に襲われる映画。
主人公夫婦は、新種の自己免疫不全の病を抱えた娘を持ち、彼女は特殊な生命維持カプセルの中での生活を余儀なくされている。
夫婦は娘の人生について時に衝突しながらも真摯に向き合っている。
そんな中で発生する霧状の謎の災害。
わかっていることは地震をきっかけに地面から噴出すること、霧を吸い込むと死ぬこと、霧は重量比が大気よりとても重いのか低高度に濃密に滞留すること。
娘のカプセルは動かせず、下階の霧が立ち込める一室に置いたまま夫婦は上階の老夫婦の部屋へ避難する。
様子を見ているうちに、地震と霧の影響でカプセルの電源が切れ始めてしまう。
酸素マスクを用いてバッテリー交換を行うが、それだけでは十分にバッテリーの時間を確保しきれず……
かなり複雑な状況を描いた映画だが、演出のなせる技かとてもストーリーがわかりやすく、90分弱の間に多くの要素を詰め込んでいる。
霧がなんなのかについては最後まで解明されない(必要な社会基盤が機能喪失するため)が、その謎を残しながらもラストはかなり納得のいくものである。
それにしても上階の老夫婦、いい人達過ぎる……🥹